西暦105年に中国で初めて「紙」が発明されました。そして「紙」はシルクロードを渡り西洋へ到達するまでに1000年の月日を要しています。 当時は最新の技術だった「紙」を製造する職人はこの技術を保護するため、秘密保持の宣誓書に署名を行いました。当時のグローバリゼーションはシルクロードに沿って広がり、人々は地球上を行き交う「秘密」を求めて革命や探検の旅に出ました。 繊維とパルプを使った「紙」は持ち運びに便利で優れていたため、宗教書や歴史は口述や石版よりも「紙」により世界へ広まりました。
最初の「紙」は古い漁網や桑の樹皮、または麻から採った繊維で作られていました。「紙」は生産過程に労力を要するため、高価でわずかな人しか手に入れることはできませんでした。その後19世紀までに「紙」は木から作られるようになり、増大する需要に応えるため森林破壊が急速に広がりました。
米国では「紙」は比較的「新しい」技術であり、ウィリアム・リッテンハウス(William Rittenhouse)によってペンシルベニア州のジャーマンタウン近郊に最初の製紙工場が設立されたのは1690年のことです。アメリカが一つの国として独立する前まで、イギリスは植民地からより多くの収入を得ようと全ての「紙」から税金を徴収しました。 そして植民地が異議を唱えてボロ布の印刷を始めると、イギリスは「紙」の生産そのものを停止しようとしました。「紙」は独立戦争においても重要な役割を果たし、手紙から新聞に至るまで人々は「紙」によって距離を越え、繋がることができ通信技術に多大な影響を与えました。その後200年弱の時間を経て、FAX機の祖父にあたる電報の発明により、通信技術は再び大きな進化を遂げました。
現在は21世紀ですが、FAX機がオフィスにとって必須の設備となり「紙」が遠方まで広く送信されるようになったのは1980年代のことですが、元の文書の複製が何キロも離れた場所で得られる便利な状態が続いています。この技術は革新的なものですが、「紙」の消費を劇的に急増させました。それから5年後、今度はEメールの登場により情報の伝達に新たな方法が加わり、ビジネスにおける「紙」の消費は幾らか削減されることになりました。 今日、私たちは本を電子単位へと変換し、人々は数千年にも及ぶ人類の歴史を、文庫本よりも小さな電子機器にダウンロードできます。
しかしながら、技術がかつてない革新を提供する一方で、ユーザである人間がその技術を使いこなすには、より長い時間を要します。電子通信の登場をもってしても、平均的なオフィスワーカーは「未だに」年間10,000枚もの「紙」を使用しているのです。米国環境保護庁(EPA)によると、この分量は一人あたり27トン分の「紙」に相当し、総計で年間約4百万トンものコピー用紙が消費されている計算になります。
デジタル技術への進化を遂げたとはいえ、私たちはいまだに大量の「紙」を使っているのが実情です。環境コストによって、「紙」はまさしく貴重な資源になっています。 実際に「紙」は企業にとって最大のコストの項目の一つに数えられています。しかしそれと同時に「紙」に要する費用は、最も簡単に削減できるコストでもあるのです。1枚の「紙」は、その寿命を終えるまでに平均30ドルのコストがかかるというDELPHIリサーチ社による調査結果があります。「紙」はそれ単体を購入するだけで終わりません、ファイリングや保管と管理、回収、コピー、リサイクルといった多くのステップが付随してきます。 現在でも「時は金なり」という言葉を耳にしますが、オフィスワーカーが1件の文書を探し出すのに平均18分間も費やしているというデータがあることを思えば、「紙」にまつわる真のコストもお解りいただけるでしょう。
私たちは、急速な技術革新がもたらした問題を解決する新たな技術を生かすことができます。アウトソースによるデスクトップFAXは、この「紙」を取り巻くジレンマ(印刷するべきか、印刷しないべきかという問い)に対する一つのソリューションです。Techsoup.orgによると、米国の企業は、毎年2,100億枚の「紙」をFAXの用途で使用しています。 これはアメリカの企業向けに年間1,700万本の木を伐採しているのと同等の分量です。
ほとんどのビジネスにとって、かつて通信技術革新の花形として崇められたFAX機は、今でも日常業務にとって重要であることが分かります。しかし旧来のFAX機は、「紙」を大量に消費する占有面積の大きさもあいまって、労働、エネルギー、そして供給に関する費用をより押し上げるものであり続けます。 しかしながら幸いなことに、新しいアウトソーシング能力を活用することにより、費用の節約が実現でき、同時に環境への負荷も低減することができます!
実際、当社が2009年に発行した白書であるGreening the Fax Machine(FAX機の環境負荷低減)によると、300台のFAX機を所有する大規模な組織の場合、「紙」に要する費用だけでも毎年9,000ドルにまで上昇しています。メンテナンス、管理、さらに運用に要する費用を加えたら、総コストは数万ドルを超える規模に達します。
そして今や、FAXに生じる環境コストをさらに加味せねばならない中、FAXのニーズをアウトソースすることの優位点と利点を明らかにした注目のケーススタディが登場しています。これは当社のお客様で大規模に展開している多国籍企業で、デスクトップFAXサービスの導入により二酸化炭素ガスの排出を年間96トン減少させた環境負荷低減を実現した上、140万ドルものコスト削減を実現しているのです。
EasyLink / エクスパダイトの完全にアウトソースされたFaxからEメール/EメールからFaxへのクラウド型のインターネットFAXサービスをご利用いただくことによって、企業のお客様はFAXのコストを最大70%削減でき、二酸化炭素排出量も大幅に低減できます。
「紙」の発明当時は驚異的な技術革新であり、大切に使うべき貴重な資源でした。このことは今日さまざまな場面でより真実味を帯びています。私たちの環境を保全することは、もはや木に登って森林保護を訴える市民の叫びに留まりません。現実の経済面からも有益なことなのです。あらゆるIT企業や組織の成功は、市場とともに進化する能力と、市場の持続を可能にする環境問題への対応能力にかかっています。